アメリカの税率の仕組みを知って賢くショッピング!


アメリカの税率の仕組みを知って賢くショッピング!

 前回にも説明した通り、セールス・タックスは通常、ステート・セールス・タックスとローカル・セールス・タックスの2つの税金でなりなっています。従って、州や州内の群や市によっても税率は異なります。ニューヨーク・シティのセールス・タックスは8.38%ですが、隣接するニュージャージー州とペンシルバニア州の南に位置するデラウェア州では0%。ニューヨーク・シティで325.14米ドルかかるものでも、デラウェア州に行けば300米ドル。アメリカ国内にはデラウェア州以外にも、アラスカ、オレゴン、モンタナ、ニューハンプシャーなどではセールス・タックスがないため、ショッピングはすべてタックス・フリーになる州があります。旅程中でこれらの州へ経由、または滞在する予定があれば、ここでショッピングをすることがお勧めです。ただし、都市によっては目的のお店や商品が見つからない可能性もあるので、やはり事前に下調べをすることが大切です。

 このほかに免税対象商品が設定されている州もあります。これは生活必需品に対しての減税措置の一環で、贅沢品とみなされているものは含まれません。ニューヨーク・シティでは110米ドル(約1万 1700円)未満の衣類・靴類についてはローカル・セールス・タックスが免除されるので、該当するものにはステート・セールス・タックスの4.38%のみが課せられます。これ以外にも、「モール・オブ・アメリカ」のあるミネソタ州では衣類・食糧品、フィラデルフィアのあるペンシルバニア州では衣類・靴類が免税になるなど、セールス・タックスを導入している州でも特別措置がとられているところがあります。また、出費のかさむ新学期が始まる8月には、フロリダ、テキサスなど多くの州が「セールス・タックス・ホリディ」と称して週末にかけての数日間、対象商品や上限金額の範囲でセールス・タックスを免税とする日を設けています。

 また本来、セールス・タックスは購入した州に在住している人が購入した商品、またはその週に滞在中に消費・使用される物品、サービスなどに課税されるものです。したがって、旅行者がその州以外に居住し、購入した商品が他の州または国へ持ち出される場合は、あらかじめセールス・タックスを抜いた金額で支払うことができる免税サービスを提供している店も多くあります。特に、高級腕時計やジュエリーなどの高額商品を購入する場合は、ダメもとでも「Do you offer Tax-Free?」と尋ねてみることをおすすめします。

全米で開催される大規模なセールをめざす!

 ショッピングがメインの旅行であれば、全国的にセールを開催する時期にアメリカを訪れるものおすすめです。1月1日からの数日間、5月の最終月曜日とその前の週末のメモリアルウィークエンド、9月最初の月曜日とその前の週末にあたるレーバーディ・ウィークエンドは、割引率が最大5割以上にもなります! また、週末にかけて滞在するのであれば、日曜日の朝刊を購入し、新聞紙面に印刷されている割引クーポンや広告を入手するのもスマートショッピングの基本。これで数パーセントから最大20%から30%もおトクになるので、是非試してみることをおすすめします。

 このようにアメリカでは、州ごとに免税ルールが設定されているので、訪れる都市の免税対象商品や税率などを事前に調べてから出かけると、スマートにショッピングを楽しむことができ、その結果燃油サーチャージ分を取り返すことをも可能にしてくれます。

 ステート・セールス・タックスの税率は、下記の「Federation of Tax Administrators」(FTA)のウェブサイトで確認できます。また、ローカル・セールス・タックスの税率は各州のホームページで確認するとよいでしょう。各州の観光ページではセールス・タックスとして、ステート・セールス・タックスとローカル・セールス・タックスを合わせた税率を掲載していることが多いです。

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